2024/3 人気コミックランキング

 最近どう?(挨拶)

 お久しぶりです。
 「ブルスコミックログ」の運営を行っている、c-www.netの深沢です。

 少し遅くなりましたが、2024年3月にblueskyに投稿された、Webコミック作品のURLの集計結果を発表します。


1. 免許取るならオートマでいいよ

 3/12にジャンププラスで公開され、そのあまりの荒唐無稽な面白さで一気に話題となった作品。「だが、世界は思いもよらぬ方向へドライブする…!」の宣伝文句の通り、ページを捲る度に次々と思いもよらない方向に作品が疾走していく、実にマンガらしい展開の速さが楽しめます。細かいところで笑いをくすぐって来るセンスも実に巧み。本当に面白いマンガだと思います。

2. 運命の巻戻士 第1話

 3/15~3/18まで「週刊コロコロコミック」に掲載されているWebマンガが無料公開されるイベントがありましたが、その時に最も話題となった作品が「運命の巻戻士」でした。死ぬ運命にある人間を時間を巻き戻す能力を駆使して救出することを使命とした、巻戻士の活躍を描いた作品です。
 コロコロコミック向けのキッズ向けコミックのフォーマットに沿っていながら、タイムリープを軸に描かれる物語は極めてハードボイルド。時間を巻き戻せるという強力な能力を以てしても困難な任務の数々、そして主人公の背負った過去の重さも相まって、とても緊迫感のある物語が展開されます。

3. Dr.スランプ 第1話

 「Dr.スランプ」「DRAGON BALL」「SAND LAND」などを手掛けた鳥山明先生が3/1に亡くなられましたが、ジャンププラスに掲載されている「Dr.スランプ」はその時に読まれて話題となりました。
 「Dr.スランプ」が作られたのは1980年で鳥山明先生の初の週刊少年ジャンプ連載作品ですが、第一話を読めばその頃からすさまじい画力とセンスを持っていることを再認識させられます。
 「Dr.スランプ」そのものはジャンププラスに2016年から掲載されていたのですが、ここまでWebで話題になったのはこれが初めてでしょう。改めてこの作品の魅力が再発見されたと言えるのかも知れません。

4. K2 第469話 龍太郎の決断(後編)

 コミックDAYSで連載されている「K2」。
 Blueskyのユーザーはみんな「K2」が大好きというのはもはや動かしがたい事実ですが、この回は特に高品龍太郎の成長と彼が選んだ人生の決断が描かれたエピソードであり、特に話題と感動を呼んだ様です。

5. アイドルマスター シャイニーカラーズ 事務的光空記録 5.5th page : Canned Heat

 アイドル事務所の事務員・七草はづきにスポットを当てた、サンデーうぇぶりで連載中の作品。
 このエピソードでは、アイドルに強い憧れを持つのはずきの妹・にちかがついに動き出します。このマンガが単なる事務員ものではない物語として大きく動き出す予兆を感じさせる話でした。

6. 写して

 3/7にジャンププラスに掲載された読み切り作品。高校の卒業写真を撮影するというイベントをテーマに、「生涯残る写真」を撮影するためにこれまでの生涯を賭けて挑む主人公と、規則違反をタテに彼女の試みを阻止しようとする教師、そしてそれを巡る人々に巻き起こるドラマを描いています。
 とにかく人物を描写する画力が半端ではなく、その画力があってこそ成立するマンガだと思いました。そういう意味では実にマンガらしいマンガ。シンプルな物語ながらも、強く印象に残る作品です。

7. パティスリー・ヘクセン

 3/18にとなりのヤングジャンプに掲載された読み切り作品。洋菓子店「パティスリー・ヘクセン」でケーキを買った主人公の女性が、ケーキの中に様々なモノが埋まっていることに気付き、この店のケーキに興味を抱いていく…という作品です。
 物語はケーキ屋が突然移転するところで終わっているのですが、この物語の醍醐味はむしろ読後に始まると言っても良いのではないかと思いました。何故ケーキに様々なモノが埋まっているのか、女性が食べているケーキは本当にケーキなのか、ケーキとは何かの暗喩ではないのか…? マンガの中で語られていないからこそ思いを馳せてしまう、そんな不思議な作品です。

8. 無敵の女

 3/8にWebアクションに掲載された読み切り作品。周囲の人々との関係を上手く築けないでいた主人公のOLが、駅で警官に確保されながら泣きわめいていた全裸中年男性に強い共感を抱き…というところから始まる物語ですが、彼女があるきっかけで「人前で全裸になることは対話である」ことに気付き、自身を立ち直らせていくという、何かとても良い話になっているのが面白いなと思いました。
 全裸中年男性が救われているのも良かったです。

9. おさななじみのひと

 3/1にジャンププラスに掲載された読み切り作品。「幼馴染ジュブナイル恋愛ドラマ」というロマンチックな宣伝文句と「幼少期に別れた幼馴染を今でも密かに慕う、沙粧立花」と書かれた紹介文、可愛らしい笑顔の主人公…これらの要素は全て「叙述トリック」とも言える仕掛けであり、物語の根幹は眠れるサディストである主人公と生粋のマゾヒストの幼馴染が紡ぐ奇妙な愛の物語です。
 主人公が「目覚めて」いく様がとにかく魅力的ですが、それも幼馴染の彼との純粋な愛があってこそ。いい話でした(感想)。

10. もしかして倉本、俺のこと好きなのか?

 3/8にとなりのヤングジャンプに掲載された読み切り作品。タイトルの通り、クラスメイトの女の子である倉本さんは自分を好きなのでは? と何となく疑い始めた主人公の山下くんの話です。
 「相手は自分のことを好きなのか?」と疑う心境から「自分は相手のことが好きかも」と気持ちが変化していくところがこのマンガの肝なのですが、何よりこの二人が共に初々しくてかわいいところがとても良いです。こういうのを愛おしいって言うんでしょうね…。

※作品のタイトル名別での集計結果は、集計方法を見直す必要があると判断したため、今回は見送ります。
なお、今のところの集計のトップは「K2」です。


 如何だったでしょうか?

 来月も、このような形で引き続きログを集計したものを公開していけたらと思っております。
 今後ともよろしくお願いいたします。